憧れなんて抱く程に近くない。 存在すら幻の如き遠さで、追憶の彼方へと誘われる如く遠さで。 優しくない私は、そこで一人だった。 優しくないんだ、孤独くらいがお似合いだ。 それでも寂しくて手を伸ばす。 伸ばした先さえも見えず目をつぶり、記憶の彼方の世界に浸ろうとする。 弱虫だ、私も弱虫だ。 でも、世界から外れた弱虫だ。 孤独な弱虫だ。