先生方と会話を終えて直ぐ、私の教室にて私は、リョウさんのお手入れをしておりました。

そして、今日の舞台について、リョウさんと語り合っていたのです。



「リョウさん。今日は、大成功でしたね」



当たり前のことではありますが、リョウさんは言葉を返してはくれません。

しかし、言葉や身振りが無くとも、通じ合えているのです。

もちろん相棒であり、愛人ですから。

幼い頃から、リョウさんのことが大好きです。

しかし、リョウさんのこと、それ以上に愛しいと思う人と、出会ってしまったのです。

それが、江波くんでした。

出会いは、野球のボールが私に直撃したことでした。

今では、懐かしい出来事であります。

彼は初めから、顔を真っ赤に染めてらして、真摯な方でした。

そして、いつでも自身のことより、他人想いな方なのです。

そのような江波くんに惹かれたのです。

そして、それは今でも変わることなく、想い続けております。

今日もそのような、彼らしい行動を目の当たりにしました。

一番初めに拍手をしてくださったのは、やはり江波くんだったのですから。