あれから約2か月が、経過したのです。
今日も私は、一つ学年の上がった教室におりました。
たった今の時間は、昼の休みの時間でございます。
またいつもの様にして、弁当箱の中身を呑み干すように片します。
さあ、昼の練習にまいりましょうか。
そう思い、私が立ち上がった時に丁度、お声がかかりました。
「なあ、萩原さん。今日の放課後、空いてる?」
お相手は、クラスメイトの男子生徒でした。
身長はさほど、高くはありません。
しかし、彼は、私の前に立ちはだかっています。
「放課後は、練習ですが」
「なら、その練習の開始時間を何とかして、遅めてもらえないっすか」
「何故ですか?」
私は少し怪訝に思い、眉をひそめ、首をかしげました。
すると、その男子生徒は、こう言ったのです。



