「桜ちゃん、また明日ね〜。」




振り返ると、同じクラスの女の子二人組がが手を振ってた。




「あっ、またね!風香ちゃんと、愛ちゃん!」




…うん、あのふたりは風香ちゃんと愛ちゃんだ…。



ぼーっとふたりを眺めてると、目の前に実優がいた。





「ねぇ桜。」




ど、どうしたの?顔がニヤついてる……。




「あんた、たいぶクラスに馴染んてきたね。」




そ、そうかな。まだ話したことない人もいるし……。



それに、まだ1ヶ月しかたってないもん。





すると、上から何か冷たいものが落ちてきた。




「うわぁっ、冷たっ!」




「あ……雪か。」





翔が空を眺めながら言った。



え、雪?ほ、ほんとだ!雪だ!



灰色の空から、大粒の白い雪が降っていた。



ど、通りでこんなに寒いわけね…。



コート持ってきといてよかったよ…。