「LINE、見てみて」


『え?あぁ……』



少しだけ沈黙が走る。



『ほんとに変えた……』


「いつまでもこのままなのもいけないとおもって」



悠貴に言われたことがきっかけではあるけど、いつまでもこれじゃあヒロから離れられないから。



『あ、隣の子……』


「ん?かすみ?」


『……タイプだな』


「そ、そうなんだ……」



悠貴のタイプがかすみだと知って、変な黒い感情が駆けずり回る。



『俺、春には本格的に部活できるんだ』


「うん」


『そしたら約束通り会ってな』


「……うん」



前にしてた約束。
悠貴に会いたいという気持ちはある。



『その時さ、俺の友達も連れてくからかすみちゃんも連れてきてね』


「あ、うん……」



悠貴からのかすみの要望にチクンと胸が痛む。



『友達めっちゃイケメンだからー』



なんて嬉しそうに話す悠貴。


──友達の紹介なんていらないのに。
そんなこと言えないから黙っておくけど。