〝今日、西高で練習試合なんだけど見に来たりする?〟
ヒロが〝じゃーな〟と去ってすぐに悠貴からメールがくる。
〝行かないかなー〟
あたしは嘘をつく。
ヒロといるところに悠貴に来られても困るし。
ヒロが怒って悠貴になにかしたら困るし。
せっかくもうすぐで怪我が治りそうなのに、悪化したらあたし責任なんて負えないもん。
「で、行くんだ?」
かすみがお弁当箱をしまいながら聞く。
「うん。ヒロがサッカーしてる姿好きなんだ」
「ふーん」
呆れ顔のかすみ。
「バカみたいって思ってるでしょ」
「まぁねー。でも、心結はアイツが好きなんだから仕方ない」
「なんで好きじゃなくなれないんだろう……」
付き合ってるのにこんな思いするなら、いっそ嫌いになれたらといつも思う。
「新しい恋だね」
「新しい……?」
「そ。ほら、電話の彼とか」
かすみの言葉に悠貴を思い浮かべる。
「悠貴のことは気にはなってるよ」
でも、その思いがヒロへの思いには到底及ばない。
会ったこともないわけだから。
ヒロが〝じゃーな〟と去ってすぐに悠貴からメールがくる。
〝行かないかなー〟
あたしは嘘をつく。
ヒロといるところに悠貴に来られても困るし。
ヒロが怒って悠貴になにかしたら困るし。
せっかくもうすぐで怪我が治りそうなのに、悪化したらあたし責任なんて負えないもん。
「で、行くんだ?」
かすみがお弁当箱をしまいながら聞く。
「うん。ヒロがサッカーしてる姿好きなんだ」
「ふーん」
呆れ顔のかすみ。
「バカみたいって思ってるでしょ」
「まぁねー。でも、心結はアイツが好きなんだから仕方ない」
「なんで好きじゃなくなれないんだろう……」
付き合ってるのにこんな思いするなら、いっそ嫌いになれたらといつも思う。
「新しい恋だね」
「新しい……?」
「そ。ほら、電話の彼とか」
かすみの言葉に悠貴を思い浮かべる。
「悠貴のことは気にはなってるよ」
でも、その思いがヒロへの思いには到底及ばない。
会ったこともないわけだから。



