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『昨日、ごめんな』



日曜のお昼すぎ。
ヒロから電話がきた。



「もう過ぎたことだしいいよ」


『ごめんな、自分から誘っといて忘れてて』


「よく思い出したね」



いつものヒロなら自分からは思い出さない。
あたしの口から言って初めて思い出すんだ。



『今、中学の頃のイツメンといてさ』


「あぁ。郁人くん?」



昨日会った、ヒロの中学からの友達の郁人くんを思い出す。


『うん。郁人に写メみしてもらった』


「え!?」



いつの間に撮られていたんだろうかとびっくりする。



『すげぇ可愛くて、すげぇ後悔した』



スマホから漏れるヒロの甘いセリフに耳が熱くなる。



「また後悔しても知らないからね……」


『もう忘れない。あんなカワイイの他のやつに見せたくない』



また垣間見れるヒロの独占欲にあたしは今日も翻弄される。