「心結、好きだよ」



しどろもどろになってるあたしに降ってきた悠貴の愛の言葉。



「……悠貴」


「心結はいま、なんでここに来たの?」



首を傾げて聞いてくる。



「えっと……」



なんと言ったらいいかわからなくて。



「とりあえず、入りなよ」



あたしの腕を引っ張って、中に入れる。



「あ、お邪魔します」



一言断って、靴を脱いで中に上がる。



「心結がここにくるなんて夢みてぇ」



前を歩いてリビングに向かってる姿はどこか嬉しそう。



「悠貴、ひとり暮らしだったんだね」



キョロキョロと辺りを見渡して、彼女はここによくくるんだろうなと考えて胸がズキンとなる。



「うん。専門入ったと同時にね」


「悠貴って専門だったんだね」



ずーっと悠貴の姿をいろんなところでさがしてた。
でも、どこにもいなかった。



「ここの近くのスポーツマネジメントわかる?」



「うん。そこの栄養に行こうかと思ってたこともあったから……」



そこに行ってれば、悠貴と会えたのかな。