「あたし、帰るね」
郁人くんに告げて、さっきとは反対側のホームにいく。
もっと幸せな帰り道になるはずだった。
なんでだろう。
ヒロが見たいっていうから浴衣で頑張ったのに。
一目たりとも見てもらえなかった。
〝かわいい〟って言ってほしかった。
見てもらえないからそんな言葉もありえない。
「バカ……」
ヒロのバカ。
なんであたしはあんなのが好きなんだろう。
こんな扱いされても好きなのはなんでなんだろう。
嫌いになりたいのに。
どうして好きなままなのだろう。
「あ、メール」
スマホが震えてショートメールが届く。
〝心結の浴衣姿みたいなぁー〟
なんて能天気な悠貴からのメール。
「ふはっ。悠貴……」
悠貴のメールに救われた。
「駅降りたら電話しよう」
悠貴の声が聞きたかった。
悠貴の声はあたしを救ってくれるんだ。
浴衣姿は残念ながら見せてあげることはできないけど。
郁人くんに告げて、さっきとは反対側のホームにいく。
もっと幸せな帰り道になるはずだった。
なんでだろう。
ヒロが見たいっていうから浴衣で頑張ったのに。
一目たりとも見てもらえなかった。
〝かわいい〟って言ってほしかった。
見てもらえないからそんな言葉もありえない。
「バカ……」
ヒロのバカ。
なんであたしはあんなのが好きなんだろう。
こんな扱いされても好きなのはなんでなんだろう。
嫌いになりたいのに。
どうして好きなままなのだろう。
「あ、メール」
スマホが震えてショートメールが届く。
〝心結の浴衣姿みたいなぁー〟
なんて能天気な悠貴からのメール。
「ふはっ。悠貴……」
悠貴のメールに救われた。
「駅降りたら電話しよう」
悠貴の声が聞きたかった。
悠貴の声はあたしを救ってくれるんだ。
浴衣姿は残念ながら見せてあげることはできないけど。



