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「心結出ねぇな……」



久しぶりに大学の部活に飛び入り参加してみた俺は、帰る途中で心結に電話をしてみた。



「ま、かかってくるか」



スマホをポケットにしまって、歩き出す。



「……?」



駅前に新しくできたお店からでてきた人影に俺の足が止まる。



「……っ!悠貴!」



気がついたらその人物の名前を呼んで走っていた。



「……ヒロ、久しぶり」



ふっと俺に笑ってみせる。



「なに、してんの?」


「ん、バイト帰り」



さっき出てきたカフェを指さす。



「ふーん。ここでバイトしてんだ?」


「うん。今日は心結と一緒じゃないんだね」


「……っ、あの時気づいて!?」



悠貴の言葉に昨日、悠貴は気づいていたのかとハッとする。