「ねーねー!織田くん!」
あたし達のテーブルにヒロと同じ学部の女の子がはしってくる。
「……なんだよ」
素っ気なく返事を返す。
ヒロは相変わらずモテるけど、あたし達以外の女の子には滅多に気を許さなくなった。
「聞きたいんだけどさ、丹羽悠貴って知ってる!?」
突然その子から出た名前にあたしもヒロもゆっくりとその子の顔を見た。
「? どうしたの?」
キョトンとした顔であたしたちを見る。
「……いや。知ってるけど、悠貴がどうした?」
「妹が仲良いみたいで!中高どこだったのか聞いたら中学が織田くんと一緒だったから!」
「……つーか、俺の中学とかよく知ってんな」
ヒロは変わらず話していたけど、久しぶりに聞いた悠貴の名前にかすかに手が震えるのを感じる。
この3年間、まったく名前なんて聞かなかった。
避けるように、ヒロとも連絡を取らなくなった悠貴。
ヒロでさえ、あれからまったく会っていないんだ。
あたし達のテーブルにヒロと同じ学部の女の子がはしってくる。
「……なんだよ」
素っ気なく返事を返す。
ヒロは相変わらずモテるけど、あたし達以外の女の子には滅多に気を許さなくなった。
「聞きたいんだけどさ、丹羽悠貴って知ってる!?」
突然その子から出た名前にあたしもヒロもゆっくりとその子の顔を見た。
「? どうしたの?」
キョトンとした顔であたしたちを見る。
「……いや。知ってるけど、悠貴がどうした?」
「妹が仲良いみたいで!中高どこだったのか聞いたら中学が織田くんと一緒だったから!」
「……つーか、俺の中学とかよく知ってんな」
ヒロは変わらず話していたけど、久しぶりに聞いた悠貴の名前にかすかに手が震えるのを感じる。
この3年間、まったく名前なんて聞かなかった。
避けるように、ヒロとも連絡を取らなくなった悠貴。
ヒロでさえ、あれからまったく会っていないんだ。