「心結!」


「かすみー」



大学の食堂。
たくさんの人で賑わうなか、あたしに向かって一目散に走ってくる。



「おなかすいたー」



隣に座ったかすみはおなかをさすってる。



「よっぽどお腹すいてたんだね」



かすみの行動が本当にお腹が空いてることがわかるくらいの行動で思わず笑ってしまう。



「お疲れ」



ポンッとあたしの肩に少しの重さが加わる。



「ヒロ」


「えー、織田もここで食べるのー?」



不満そうな顔になるかすみ。



「いつまでこの人、俺にこういう態度なわけ?」


「ずっとだよ!ずっと!」



なんて言いながら、もうそういう警戒もなくなってると思うけど。


悠貴と別れた高二の12月からもうすでに3年の月日が経っていた。

あのあと悠貴は遠征だったから当然連絡はとれなくて。
それでも、遠征から帰ってきたら連絡を取れると思っていた。

でも、悠貴はすぐに携帯番号を変えてしまってあたしとの修復は考えていないようだった。