「1週間くらいなんてことないでしょ!」


「自分のことじゃないからそう言えるんだよー」



かすみの両頬を引っぱる。



「痛い!痛い!大丈夫だよ。悠貴くんを信じて!」


「……うん」



信じたい気持ちはもちろん大きい。
でも、LINEも既読にならないんじゃ生存確認すらできない。



「心結が悠貴くんを信じてあげなくてどうするの!」


「……そうだよね」



かすみの言葉でなんだか気分が晴れてくる。
かすみの言葉はやっぱりあたしにとって大きい。
かすみはあたしの道しるべなんだ。



「そうだ!今日スマホ替えにいくんだけど、一緒に行く?」


「……暇だし行こうかなぁー」



1人でいるとどうしても悶々としちゃうから。
それならかすみと一緒に行った方がいい。



「お兄ちゃんが車で迎えにきてくれるよ!」


「わ!やった!」



かすみのお兄ちゃんの奏汰くんは、かすみとは年の離れた兄弟でいま30歳。
とても格好いいんだよね。