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「悠貴くんと話した?」



朝、開口一番にかすみが口にする。



「電話、きた」


「解決した?」



かすみの言葉に首を横に振る。



「……どういうこと?」


「ちょっと考えさせてって言ったの」



自分で言ったくせに、悠貴から朝連絡がなかったことにまず寂しいって思ってる。

自分がいったん離れる決断をしたのに。



「え!?どういうこと!?まさか別れるつもりじゃないよね!?」



あたしの腕を掴む。



「別れないよ。好きだから」


「……じゃあ」


「でも、やっぱり存在を否定されたことが悲しくて。1度距離を起きたいって思ったの」



別れるつもりなんてない。
好きなのに、別れる意味がわからない。



「でも、もうすぐ夏休みだよ?」


「そうだね」


「遠征行っちゃうよ?」