『かすみちゃんと小西くっつけるために、計画しようぜ！』


「うんっ！」



悠貴とふたりでなにかを計画する。
好きな人とだったら、ただそれだけのことで嬉しいんだ。



『遊園地でもみんなで行かない？ダブルデート』


「ダブルデートかぁ」



思わず頬が緩む。

カップルじゃないけど悠貴とデートができる。

なにか奇跡が起こらないかな、なんて期待しちゃうけど。
デートできるだけでも充分嬉しかった。

隣にいるだけでよかった。
片思いでもいい。
でも、一番仲良い女の子で。

──一番悠貴に近い女の子でいたい。
こう望むのはダメかな？



『楽しみだな！日にちとかはみんなで決めよう』


「うん！遊園地久しぶりだし、すごい楽しみ！」


『俺もだなぁー』



かすみと小西くんをふたりきりにさせてあげたいから、自然とあたしと悠貴がふたりきりになると思うんだ。

そう考えたら今から楽しみで仕方ない。

かすみにもあたしにも、いいことが起こるといい。
そう考えずにはいられない。