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それからは、何事もなかったように、みんなといつも通りの日々を過ごした。
本当に、ただ今まで繰り返して来た毎日を、1日ずつおくっていった。
朝は、珠理の熱烈なメッセージとハグから始まって。いつものように、近海くんが引っ張っていった。毎朝、拗ねている珠理に、笑いながら手を振った。
お昼は、何も言わずにE組に集まった。茶々ちゃんと近海くんの言い合いを聞いたりとか、はたまた珠理の熱烈な愛を受けながら、今まで通り、楽しい時間を過ごしてきた。
授業中は、窓から体育をしている珠理の様子を見ていたし、帰りは珠理と一緒に帰ったり、瀬名や茶々ちゃんと寄り道をして帰ったりした。
…本当に、1日1日が、いつも通り過ぎていったんだ。
変わったことは、あまりない。敷いてあげるとしたら、たまに足を運ぶ珠理の部屋が、少しずつ片付いていっていること。
でも、1年後には帰ってくるからと、あまり大きな変化もなく。
小さな荷物を、少しずつ少しずつ、整理していっている感じだった。
アメリカに渡る1ヶ月前くらいには、パスポートをとったり、アメリカの高校の手続きが完了したりと、ある程度の準備が整っていた。
その間も、わたしは珠理と離れてしまうことに抵抗を感じることはあったけれど、特別不安に思うことなんてなかった。
それはきっと、珠理や周りの友達のおかげだと思う。わたしのことを、一生懸命励ましてくれた人たちがいたからだ。
でも、わたしだって、珠理に守られているばかりじゃいやだから。
わたしだって、ダメにならない努力をしたい。さみしくならないように頑張りたい。
珠理が帰って来た時、またいつもと変わらない姿で、「おかえり」が言えるように。



