ぷりぷりと怒りながらも、優しく頭を撫でてくれる珠理に、生まれてくるのは愛しい気持ちだけ。
クリスマスに、こうやって一緒にいられるなんて、しあわせだ。
…サユリさんにこれから会うことなんて、本当に小さなものに思えてくるくらい。
こんなにもわたしは、珠理のことを好きになっていたんだね。
「——めご」
「うん?」
「…アタシもすき」
「…!」
「アンタのこと、狂いそうなくらい、だいすき」
少しだけ身体を起こして、真剣な目をしながら近づいてくる珠理に、また静かに目を閉じた。
やさしく触れる体温。さっきはあんなことを言っていたのに、再びくちびるを割ってくる熱を感じる。
それを合図に、わたしもギュッと珠理の首の後ろに手を伸ばした。
「…っは…、めご」
「ん?」
甘すぎる熱。その熱に、ずっと浸っていたいと言ったら、珠理はなんて言うだろう。
はしたないって、また怒るかな。
「…その時がきたら、ちゃんと全部もらう。途中でやめたりなんかしないから、心して」
「……!」
…ねぇ、珠理。
珠理は、もしかしたら、自分ばっかりわたしのことを好きだと思っているのかもしれないけど。
それは、きっと違うんだ。
わたしだって、ものすごく、言葉にできないくらい、珠理のことが好き。
ずっと、こうしていたいって、そばにいて、触れられる距離にいて欲しいって、強く強く願っているんだよ。
だから、わたしのこと、ずっと見ていてね。
ずっと、となりにいてね。
そのやさしい手で、これからも触れてほしい。
………ずっとだよ。珠理。



