ヒミツにふれて、ふれさせて。



止まることなく降ってくるキスに、意識がぼーっとしてくる。
熱い珠理が離れると、その都度、部屋の空気がまだまだ冷たいことを思い知らされる。


何も言葉を発することなくわたしに触れる。それが心地良くて、珠理の背中に手を回してみると、それを合図に、もう一度深いキスをされた。


「んっ…、しゅり…」

「なに? 声かわいい…」

「…!」



…恥ずかしい。もう無理。心臓が壊れそう。

いくらクリスマスって言っても、照れくさいのは変わらないよ。

でも、どうしてだろう。
ものすごく、心地いいの。


…こんなに、大切に触れられるの、初めてかもしれないって思うんだ。




「……珠理、すき……」




わたしの首筋に顔を埋める珠理の耳が、口元のすぐ横にあったから、思わず呟く。

普段はこんなこと、あまり言えないけど、どうしてか、今のこの雰囲気では言えた。

素直に、気持ちを伝えたくなったんだよ。



「…だいすき」

「…っ!」



2回目をつぶやくと、珠理はハッとしたように顔を上げた。

…耳まで真っ赤だ。


そして、何を思ったのか、触れるのをやめて、そのままごろんとわたしのとなりに横たわる。


「あ———…」

「えっ、なに…?」


さっきまで、あんなに余裕なさそうに触れていたのに。

急に目が覚めたような態度に、正直拍子抜け。

そんなわたしをよそに、しばらく真っ赤な顔で、天井を見上げていた珠理。その様子を隣でジッと見ていたら、その綺麗な目はすぐにわたしを捉えた。

そして、いつものように、大きな手のひらが頰に触れて。


「…アンタにあんなこと言われたら、理性飛んじゃうでしょーが…」


ギュッと抱きしめられながら、そんな言葉を呟かれる。