「大丈夫。きっとしゅーくんは、めごちゃんのこと本気で大切なんだと思うよ。めごちゃんさえ良ければ、これから、どうかよろしくね」
「…っ、はい…」
…涙が出そうになった。珠理のことを、ずっと昔から見てきたのであろうオジサンに、やさしくそう言われてしまったから。
わたしが珠理の件について、知っていることを知っているのかどうかなんて分からないけれど。でも、なんだか少し、気づいているような気もした。
だからこそ、わたしだって大事にしたい。オジサンが大切にしてきたものを、大切にそばに置いてきた珠理を、大事にしたいと思った。
そんな話をしているうちに、珠理は大きなダンボールを持って帰ってきた。
「ねぇ、このダンボールでよかったの?色々置いてあってわからなかったから、とりあえず飾りらしきものを全部持ってきたわよ」
地面にドサッと置かれたダンボールには、白いツリーに合いそうな青とゴールドの飾りがたくさん。キラキラ輝いていて、とってもきれい。
「うん、それで大丈夫。あとでバイトの子がやってくれるから、そこに置いておいて。キミたちは中に入って温かいものでも飲んでおいで」
にっこりと笑顔でそう言うオジサン。ゴツゴツとした親指は、裏の玄関の方を指していた。
「分かったわ。じゃあ忙しい時間になったら一旦アタシも入るから。それまではお願いします」
「あいよ。めごちゃんもゆっくりしていってな」
「あ、はい…!」
ひらひらと手を振るオジサンのお言葉に甘えて、わたしたちは家の中に入ることにした。



