名前を呼ぶのに、返事はない。 さっきまでのは、ほんの一瞬の奇跡だったのかもしれない、と思った。 僕は取り替えの終わった花束を抱えて立ち上がる。 「また、来るからね」 呟くと、ふと、柔らかな風が吹いた気がした。