涙のあとで、風は吹く。

 __呟いた、その時だった。


 いきなり、強い風が吹いた。


 髪が乱れて顔にかかる。


 何かが目の前を走り抜けたような、そんな感じだった。



 「っ……」



 そこで僕は見たんだ。


 星空の下。


 僕の目の前で、ふわりと笑う彼女を。