「びっくりした〜……」



どうやら、私がわざわざ冷たいよ?と声をかけたにも関わらず、半分寝ていた立花くんは熱さまシートの冷たさにビックリして、


なぜか私の腕を掴んで引き寄せ、



あろう事かベッドに押し倒した。



「びっくりしたのはコッチだよ!!」



もう!!!早くどけ、この野郎。
私の顔の両側に手をついて、私じゃない女の子なら、誰もが勘違いしてしまいそうなくらい熱っぽい瞳が私を見下ろす。



「……ダメだ、クラクラして何も考えらんね」

「え……っ、ちょ!まっ」




───バサッ



「うぅ……重っ!ちょっと?立花くん?どいて!?」



私の上に、そのまま覆いかぶさるようにして倒れ込んだ立花くんは、私の言葉に返事をすることなく、規則正しい寝息を繰り返す。



あぁ!!もう。


熱のある立花くんの体から、私にまで熱が移ってしまいそうなくらい体が熱い。