あたしははぁ〜と息を吐く。 「もう白い息出る、、」 「おいっ、ちょっと待てよ!悪かったってば」 「もう友達じゃないんだから!」 「ごめんてば!お前みたいな気合うやつ他にいねーし!」 そんな会話をしながら通り過ぎていく、高校生らしき男女2人組とすれ違った。 あ、あの子たち、昔のあたしたちに似てる…。 もう最後に会ったの、7年も前か…。 あたしたちも、あんな風に仲良かったのにな、。 ──これは、あたしの初めての恋の話。 生まれて初めて持った感情と、ひたむきに向き合った青春時代の思い出。