ドサッ
「…ッお前…雑…」
『さすがに疲れた。凄く疲れた。…あ、湿布どこ?』
「湿布は…確か玄関前の茶色のミニタンスの中に入ってる。」
『…あ、あったあった。はい、今すぐうつ伏せになってー。』
「え、ここで?」
『うん、このまま帰るから。』
「おー、まあそうだな。もうすぐ六時だからな。」
『…痛いところはー…あ、こことか?』
「そこは全然ッ!?!?痛ッ痛い痛い!!」
『はいはいわかったわかった。』
「…冷た。」
『はい片方もー』
「…冷た。」
『はい、終わった。じゃあ』
「待て。」
『え?』
「…飯…作って。」
『……えっ。』
「この状態で俺が飯を作れるとも?」
『…無理ですね。』
「だろ。突き当たり左がキッチン。先行ってて。俺は這いつくばってる。」
『はーい。』
…そんな感じで、久しぶりに兄にご飯を作ることになりました。
