シャッ
「…似合わなくもない…けど微妙。次。」
シャッ
「…これは良いな。はい次。」
シャッ
「…雰囲気がな…上は白じゃなくて水色でもう一回。」
『…兄さん…その…疲れるんだけど…。』
「あ?」
『てかここ何。どこ。よく分かんないまま連れてこられたんだけど。』
「ここは俺がよく着てるブランドだ。」
『…レディースあるんだ。』
「まあな。…んー…これはちょっと違うな。じゃあ次はコレとコレ。」
『…ハァ』
「それじゃあ今着てる服と、この一式と、コレとコレとコレでお願いします。…緋代、テレビ代のお金は。」
『…これ…です…。』
「…多くねぇかこれ。」
『…テレビっていくらかかるのかよく分かんなくて…』
「…まあいいや。タグとって貰えよ。」
『…はーい。』
凄く…凄く疲れるんですかファッションとは…
こんなに…体力いるんですか…というか体力より精神力が…
「じゃあテレビ買いに行くか。」
『…はーい。』
