それから彼は幾度となく私に言葉をかけた。 私とは正反対な彼の言葉に 何度も苦しめられて何度も泣きたくなって。 それでも泣けなくて、 やっぱり笑って答えることしか出来なかった。 私を苦しめることしか言わないくせに 彼はいつでも優しかった。 私が泣けないことを察していたくせに 彼はいつでも泣かせようとした。 彼はいつでも輝いて見えた。 私を照らしてくれる存在だった。 私がそんな彼に惹かれないわけもなく、 当たり前かの如く交際が始まって 気がついたら結婚してもう三年、だ。