「なんで、私まで付き合わないといけないのよ…」
「まあまあ、そう言わず」
「私、今日塾があるんだけど」

いやがる愛理ちゃんを引っ張って連れてきた場所は体育館の2階。

1階で爽やかな汗と笑顔を振りまく斗真が一望できるのだ。

「あんたの旦那、今ボール持ってるよ」
「えっ、どこ?」

軽やかな足取りでシュートを決めた斗真に狂喜乱舞。

バスケをする斗真の姿は、いつもの何倍もカッコいいのだ。