「うっ、ここは…なんだこれ?…エプロン?ってなんだこりゃあ!!?」

そう言って工場長が目を覚ました。

ようやく僕や他の従業員たちが動けそうになった時だった。

「オイ、ボウズ!!レイラちゃんはどこ行った!?」


「連れて行かれちゃったよ…あの人たちに」



「連れて行かれた?クソォ!!!」

そう言って工場長は椅子をバキッと蹴っ飛ばした。

「すいません工場長!俺たちが不甲斐ないばっかりに…」
           そう言った従業員はその工場に長く勤めている優秀な機械整備士のリックさんだった。
           「リック…いや、お前らは悪くねえよ、俺のせいだ。…くそっ!」