「あー、学級旗のペンキ買いに。……そこの彼、この間の集まり来てなかった子?」


如月先輩は、視線を私の後ろに移すと少しだけ眉間にしわを寄せた。


「え!あ、ち、違います!飯田はその、代役というか、、、」


「は?本来実行委員のやつは?」


「遊びに忙しいから来れないって」


「ちょっと、飯田!」


あんまり真壁くんのことは悪く言いたくない。
もし何か私が彼のことを悪く言ったことが広まったらそれこそ学校で生きていけないもん。


如月先輩がもし真壁くんに注意なんてしたら。真壁くんに、チクったって逆ギレされてしまったらと想像して、怖くてなにも言えないよ。


「へ〜だから快が代わりにね〜」


野村先輩がニヤニヤしながら私と飯田を交互に見る。