「遅くなってごめん。来原」
「いや、謝らないでくださいっ!本当の本当の本当に、先輩、私でいいんですか?」
「フッ。なにその確認。来原しかありえないから」
先輩が、笑った。
あぁ、かっこいい。
だんだんじわじわと実感が湧いてきて、心臓がより速く鳴りだす。
如月先輩が、私を好きだと。
そうなってほしい、そうなりたい、そう思ってずっとアプローチし続けてきたけど、実際そうなると、どうしていいのかわからなくなる。
何度も言うけど、先輩が、私のことを好きだって。
なんてことだ。
「えっと、本当に本当ですか?」
「何回確認すんの。本当に本当だから」
「うっ、夢じゃないんですか?」
「さっきからずっと、恥ずかしいくらい言ってるんだけど、聞こえてなかったのか。ふーん」
「いや!大好きな先輩の声を聞き流すなんて、そんなこと!」
目を背けて、生徒会室の真ん中にあるテーブルに頬杖をついた先輩に慌ててそう言う。



