こっち向いて笑って、先輩!



「あぁ。茜と会って、また気持ちが揺らぐかなって思ったんだ。でも……言いたいこと言ってスッキリしてからは、今来原なにやってんのかなとか、ほんと、自分でも驚くくらいそればっかで」


「……っ、」


先輩が、まっすぐこっちを見てから、私のスカートに置かれた私の手を優しく握った。


「散々あんな風に振っといて、今更なんだって思うかもしれないけど……」


私は、また落ちてきそうな涙をこらえながブンブンと首を横に振る。


先輩が頑張って、辛かった過去の話をしてくれたこと、私のことまっすぐ見て、好きだと言ってくれたこと。


それが、今までにないくらい嬉しくて、信じられない。


あの如月先輩が、私のことを好きだって。


「うっ……わ、わ、私も、すっ、好きですっ!大好きです!」


心の中にずっとあったしこりがゆっくりと溶けて、安心したのと同時に、今この状況に、やっと体が追いついたようにドキドキして熱くなる。