『私もずっと、如月くんのこと好きだった』
好きになった人と両想いになるって、こんなに幸せなことなんだ。そんな気持ちを初めて俺に教えてくれたのが、茜。
花火大会の帰りに手を繋いだのも、期末テストの勉強のために放課後学校残ってこっそりキスしたのも、初めて部屋にあげたのも、全部、初めてだった。
そんな茜とだんだん距離を感じるようになったのは、3年の秋。
『和那、本当に私のこと好き?』
茜からそんなことを問われることが増えた。
『好きじゃなきゃ付き合わないよ』
『……うん、そうだよね』
俺は間違えた。
言葉でそういえば俺の気持ちなんて100%通じているなんて。
茜のそのセリフの後ろに隠されたことなんて、考えようともせずに。



