「お前、桃ちゃんのこと」
幼なじみの流星が、彼女のことを下の名前で呼んでるのすら最近は気に入らない。
俺は、コクンと首だけ縦に動かした。
「やっと自分で自覚したのかよ」
流星は、まるで俺の気持ちがこうなることを初めから分かっていたみたいにそんなセリフを吐いた。
「桃ちゃん、なんだって?つーか付き合ってもないのにキスとか、如月くんって意外とムッツリスケベですねっ」
流星は「キャッ」と高めの気持ち悪い声を付け足した。いちいち嫌な言い方をする奴。でも、今回のことは言われても仕方がないことをしたと思ってる。
自分でも、驚いている。
真壁にも誰にも、取られたくないと思ったんだ。
「それで、桃ちゃんはなんて?」



