こっち向いて笑って、先輩!






─────ガチャ


「おー、おかえり和……え」


部屋に帰ってきた俺を見て、流星が固まる。


「何お前、どうしたの。顔────真っ赤じゃん」


「……っ、別に」


流星から顔を隠すようにして、敷かれた布団にドスンと座って、背中を向ける。


「別にって顔じゃねーだろ。あんな風に部屋飛び出したと思ったら今度は─────」


「キスした」


「はぁ?」


「来原に……キスした」


こんな恥ずいこと、幼なじみの流星にしか言えない。こいつにだって言いたくない。けど、自分の気持ちがこんなに大きくなってるって改めて気付かされてどうしたらいいのかわからない。


今更何言ってるんだって思われるに決まってる。