こっち向いて笑って、先輩!

(side : kazuna)


「なぁ、和那〜!澪南ちゃんがさ〜」


「……」


「おーい、和那〜!」


「……」


────ボフッ


っ?!


突然、顔面に枕が飛んできた。


「なにすんだよ……」


そう言って、流星に枕を投げ返す。


ほかの生徒はみんな10人で雑魚寝する部屋に寝ているが、今回も学年のリーダーを任された俺は、副リーダーの流星と共にリーダー専用の寝室で2人。


今日の日誌記録を書いていると、流星が決まって邪魔をしてきた。


「最近、和那おかしいぞ」


そう言ってまた俺に枕を投げ出す流星。
ホント、うざ絡みがひどい。


「別におかしくない」


俺も負けじと枕を投げ返す。


「桃ちゃんだろ」


「……はぁ?なんで来原が出てくんの」


「ほら、桃ちゃんの名前だしてやっとこっち見た」


「……っ、外の空気吸ってくる」



俺は上着を羽織ってから、流星から逃げるように部屋を出た。