「……ん」
「ひぇ……?」
目の前に差し出されたのは、テッシュ箱。
「ちょっと安心した」
「……安心?」
「毎日毎日、嫌がられても笑って俺のところに現れてたり、なんでもかんでも平気だ大丈夫だってヘラヘラ笑うから。なんだ。ちゃんと泣けるんじゃん」
なんで……。
どうしてこんなに優しくしてくれるんだ。
彼女でも恋愛対象になんて見ていない私にどうしてこんなにステキな言葉をかけてくれるんだ。
「そんなこと言われたら、また先輩のこと、もっともーっと、好きになっちゃうじゃないですか!」
「……」
うっ、そこで何も言わないのはずるいよ。
もらったテッシュを数枚とって涙を拭きながら先輩を見ると、向かいに広がる木々を切なそうに見つめる先輩の横顔。
困らせちゃった……よね。



