「じゃあ明日ね!」


「あぁ、よろしくな」



耕ちゃんとお互い手を振りあってバイバイする。



「終わった」



小学1年生のころにはもう好きだった。
13年も好きだった、耕ちゃん。
あたしの13年間の想いは終わりを遂げた。


耕ちゃんの全てをみてきた。
少年野球をやっていた耕ちゃんをみたくて、小学生の頃は毎回必ずみにいってた。
自分も野球に加わってみたりして常に耕ちゃんといた。

3つ年上だから中学、高校はかぶるのことがなかったけど。
それでも、耕ちゃんの野球はいつもみてた。

耕ちゃんが甲子園に出た時は、甲子園まで応援しにいった。

その甲子園で負けて野球部を引退した耕ちゃんは、マネージャーだった愛華さんと付き合いだした。



「あの時、すごく悲しかったなぁー」



あたしにとってはやっぱり全てが耕ちゃんで。
耕ちゃんでできている青春時代だった。



「好き、だったなぁー」



そう口から零せば溢れてくる涙。