無言テイストの愛の表現




こうやって休み時間に一緒にいるときも、

放課後の帰り道でも、

デートの時でも、

話しているのは常に私。


前までそんなおしゃべりなほうでもなかったはずなんだけど、隆一くんにはいろんなことを話してしまうのだ。



ふいにガタンと隣から音がして振り向くと、

隆一くんが席を立ったところだった。




「ちょっと!私の話聞いてた!?」


さやかちゃんがプンプンしてるのなんかお構いなしに、さっさと教室を出ていこうとする。



「あ…」


どこいくんだろう。

私はついて行ってもいいか待ってたほうがいいのかわからず、浮かしかけた腰を落とすと、

教室のドアのもとで立ち止まった隆一くんが振り向いた。





「凛」



はっとして顔を上げると、


隆一くんは私を見てからそれ以上何も言わずに廊下のほうに歩きだした。