すると同時に、反対側の角からひとりの男の人が姿を現して、女の子の小さな腕を引っ張った。
女の子が彼と一緒に道脇に倒れ込んだと同時に、トラックが走り去っていく。
間一髪の光景に私は息を切らせながら、バクバクいう心臓を手で押さえた。
あ、危なかった…。
よかった、あの人がいてくれて…!
あのままじゃ確実に事故を起こしていた。
「うぅ…えぇえん…っ」
女の子はびっくりしたのか、せきを切ったように泣き出した。
私はすぐ駆け寄ろうとしたけど、
そばにいた男の人が優しい手つきでその子の頭をポンポン撫でてあげている姿を見て、思わず足を止めてしまった。
あの制服…うちの高校と一緒だ。
見たことあるような…ないような…いまいち思い出せない。でも同学年にいたような気がする。
ちょっと見た目つるみづらそうな雰囲気なのに、目はとてもやさしく女の子を慰めていた。



