今までなら触られても何も思わなかったのに…なんか今日は無理っ…。



「はぁ…どーせそろそろお世話するやつが必要になってきたとかだろ?」



「…?!…」




さっきまでとは雰囲気が変わって、いつもどおりの翔になる。



……ちがうよ。そんなのとっくにいらないもん…。




「…翔はお世話係じゃないっ……あたしは、翔がいなくて寂しかった…の」




そう言ってじっと翔を見つめると、翔は手で顔をおおって黙り込んでしまった。




「あーもう…先輩、今俺が襲えないってわかってて煽ってんの?…」




「あ、あおってなんかっ……?!」




「もういいや、全部かわいいから」




あたしは翔にぎゅっと抱きしめられて、翔の匂いに包まれる。



ふわっと香るシャンプーの匂いがすごく好き。




「…すげー会いたかった…全然足りねぇ」



「…っ?!」




翔に耳元でそう囁かれて、パニック状態になる。



な、んか!!翔が甘すぎる!!!?