やばいっ…また翔につけられた傷が熱くなる……、



翔はそのままあたしを、真ん中のベンチに座らせて、自分はその前に座った。




「…なんでそんな顔してんの?…」




「…っ、わかんないよっ…そんな顔ってどんな顔!」




「…めちゃくちゃに…泣かせたくなる顔」




ードキっ




な、ななななにそれ…。



あたしそんなのしてないもんっ…。



翔はそのままあたしの顔にそっと手を出してくる。