「真白、なんでそんな怯えてんだ?」 「陽向ちゃんっ!」 その顔を見た瞬間、あたしはジャンプで廊下に出て腕をガシっとつかむ。 「捕まえたっ!」 「いやいや、元々逃げる気ねーし…」 「え?本当っ?!気づかなかったぁ〜」 ニコニコしてるあたしを見て、ふっと呆れたように笑う陽向ちゃん。 すると、また別の声がした。 「ほんとに懐かれてんな〜、陽向」 「うるせーよ。こんなペットいらね」 奥の方から歩いてくるのは、またまたお久しぶりの聖良くんだった。