でも、この人は俺のことを全然知らない…いや、知ろうとしてくれない。 「はぁ…そろそろ戻りたいよ〜!」 「だめって、昼休み終わるギリギリまで先輩は俺の横」 「え〜?もう大丈夫だよ?お世話してもらわなくても…」 俺を見ながらはぁーっとため息をついて、横にちょこんとまた座る先輩。 ほら、俺の考えてること全然わかってない。 確かに俺は、この人を他の男どもから守るようにある人物に言われている。