「なに?…ってその格好…」
翔もあたしを見て驚いてる。
「…う、わ…////」
珍しく顔も赤くしてる。
…も、もしや…こいつメイド服好きなんじゃ…。
だってこんな反応したこと今までないよ?!
…意地悪してやる。
「し、写真取っていい?…//」
「だめ」
あたしが即答すると、スマホを取り出そうとしていた翔が目を丸くしてる。
か、かわいい…。
「…だめっすか…?」
横にストンと座って、あたしの顔を遠慮ぎみに覗いてくる翔がもう破壊的に可愛くて可愛くて…
こんなときだけ敬語使うなんてずるいっ!
あたしがそれに弱いの知ってるくせに…!
「駄目に決まってるでしょ…」
「まじかよ……ん?なにその名札…(ツンデレメイドのましろちゃん)…?」
「あたしは今日別人なの。ツンデレなんだから!」
あたしがきっとにらむと、翔はぐいっと口角を上げて笑った。
「へーツンデレね…」
…なな、なに?!
その怪しげな笑みは…。
「じゃあ、言ってみ?…あんたのことなんて好きじゃないもんって」
「…っはあ?!」
「ツンデレっていったらそれじゃね?ほらほら」
翔はどんどんあたしの方に寄ってきて、あたしの逃げ場はなくなる。
…あたしが翔の反応楽しむつもりだったのに…あたしが楽しまれてどうする!!
「翔のことなんて好きじゃないもん…」
「……あっそ?」
意外すぎる反応に、あたしがばっと横を見ると、翔はため息をついてから歩いて行ってしまった。
あまりに急だったから、あたしはただその姿を見てるだけ。
…は?!
何で怒るわけ?!
…いや待てよ…なんかこれ前もあったよね…。
…よし、どうせこれ演技だろうから…気にしない!追いかけない!
とは決めたものの…せっかくの青春祭で一緒に回らんのかい!!
あたしは怒りとか疑問とかでもうぐちゃぐちゃでした。

