「……翔…」 「ん?」 いつものように一緒に帰り、先輩の家の前まで来たとき。 急に先輩が背伸びをして俺の頬を両手で触った。 「…不安になったのかもしれないけど…あたしは翔のそばにいるよ」 なにか決意したように先輩はそう言った。 それはどこか悲しげで、でも嬉しそうでもあった。 でもどっちにしろ先輩が本気でそれをいってるのがわかって俺は素直に嬉しかった。