「…ほらあれ、後ろに貼ってある自分の夢ってやつ…」




翔が後ろの掲示物を指差して、あたしを見てくる。



ああ、あれのことかっ!




「…先輩カメラに関する仕事とか書いてるけどさ…俺とカメラどっちが…」



「?」 



「…危な…バカみてーなセリフ言いそうだった…、やっぱなんでもない」




頭をぐしゃぐしゃっとかいて、後悔してる翔はやっぱり可愛い。



あたしのこと可愛いって言ってくれるけど、絶対翔のほうが百倍かわいい。




「…大好きなカメラ触ってたときにね…」




「…うん」