はぁ…まじくそあのクソ女…。
生徒会副会長だからって、いいように権力を使いやがったな…。
でも姉貴には逆らえない。
俺が先輩と出会えたのも、一応姉貴のおかげだし…。
「…だめかなぁ…?……楓さんはいつも助けてもらってるし…」
先輩の期待の目が俺を迷わせる。
普通だったら絶対許してない。
今すぐやめさせる…けど、今回はあの楓も関わってるんだよな…。
あいつもキレさせたら…マジで面倒。
「わかった…じゃあ俺もする」
「えっ……翔、一回断ったんでしょ?」
「うん。やっぱやるって言っとく」
そうすれば、先輩が変な男に絡まれることはないし。
俺と先輩の時間も増える…!

