あーもうどいつもこいつも俺の彼女のこと褒めやがって。 なんなんだよ。 俺だけでいいんだよ、あの人のこと可愛いって思うのは。 イライラしながら、人混みのをかき分けて中に行くと、そこには笑顔でその場に立っている先輩がいた。 「…先輩」 「翔っ!ほんとに来てくれた〜」 「…こっち」 俺はニコニコして、とんでもなく可愛い先輩の腕を引っ張って、俺の教室に連れて行く。 俺が歩くだけでも結構目立つのに、今はそれに加えて先輩もいる。 …はぁ…見せたくねぇ。