翔はさっき出てきたドアを開けて、今度はあたしを連れてまた中に入った。 中は、ミーティングルームや用具室になっていて、あたしは手を繋がれてある一つの部屋に入れられた。 そこは部室みたいな雰囲気で、入り口にはうちの高校の名前が書いてあった。 もう誰もいなくて、もう翔のチームのみんなは帰ったかことがわかった。 翔はあたしを何も言わずにそのまま部屋の奥に入っていき、あたしを椅子に座らせた。 しーんと静まり返った室内で、あたしはまだ翔にしがみついてる。