あたしは一体、どれに対して反応したらいいのですか?!
迷っているうちに、試合開始のブザーが鳴った。
翔はスタートから出るみたい。
沙羅「あっ…翔出てきたっ!」
翔が出てきた途端、女子の歓声がすごくなる。
やっぱりすごい人気なんだ…。
なんかもやもやする…。
あたしがもやもやと戦っているうちに、試合はどんどん進んでゆき、最終クオーターではすごく僅差だった。
四人によれば、翔は一年生にと関わらずエースで、
バスケ部の三年と仲が良かったから引退なんてさせたくなくて、毎日必死に練習をしていたらしい。
やっぱり練習は嘘をつかなくて、翔はチームの得点の半分以上を自分で決めていた。

